本文にスキップする

FlaRevo

FlaRevo_logo

ICTを活用した製造現場の見える化(映像・データ)を実現するビデオマネジメントシステムです。

「FlaRevo」で”見える化”をアップデート!録画データで課題を解決

——「FlaRevo(フラレボ)」について、どのようなサービスか教えてください。

「FlaRevo」は、カメラで録画した映像を、業務の改善や効率化に活用するサポートツールです。VMS(ビデオマネジメントシステム)である「Nx Witness(エヌエックス ウィットネス)」をプラットフォームに持ち、様々なカメラで録画した映像を、多様な形式で管理・記録・活用できます。例えば製造工場などで、異常が発生した際の映像を自動的にブックマークしたり、直接現場に行かなくても該当の映像を確認したりできる、従来の監視カメラシステムとは一線を画すサービスです。

FlaRevo_img01-1

——監視カメラの運用における具体的な課題は何でしょうか?

概略的に表現するとすれば、監視カメラの設置は安心の担保を取るだけになっているケースが多く、実際には「現場の見える化」が進んでいないことが課題です。

監視カメラは、業種問わず数多くの企業で導入されています。銀行や商業施設などでの事件・事故発生時の記録や、製造業などにおいての生産ライン監視のために設置されますが、現場では監視カメラで録画した映像は撮りっぱなしになっており、確認せずに削除されている状態なんです。これでは、監視カメラ導入前となんら変わらず、結局人の目の届く範囲しか見えていない状況と同じですよね。

もちろん、なんらかの異常が発生した場合は、後から録画映像を見直して事実確認ができますが、見直すこと自体にも大幅に工数を取られてしまいます。結局、人を介して該当の記録箇所を見つけ出すための時間を確保しなければ、録画映像は活用できません。

実は、こういった課題や悩みは、私たちのお客様から寄せられたお声なんです。労働人口が減少する一方であるにも関わらず、現場の属人化は解消することが難しく、本当の意味での「見える化」は実現できていない状況が続いています。そこで私たちは、監視カメラで録画した映像を様々なシーンで活用できれば、業務効率化や省人化が実現できると考え、「FlaRevo」を開発しました。

——お客様のお声から生まれたのが「FlaRevo」なのですね。実際には、どのようにして課題にアプローチするのでしょうか。

「FlaRevo」はシリーズ展開をしており、現在は「FlaRevo CONNECT」と「FlaRevo CLIP」という機能をご用意しています。「FlaRevo CONNECT」は、サーモカメラや可動式のPTZ(パンチルトズーム)カメラなど、多様なカメラと連携し、カメラの機能をNx Witnessで使えるようにする仕組みです。これにより施設全体の「見える化」を実現し、業務効率の向上を図ることができます。また、生産ラインの異常発生時にNx Witnessにアラートを表示させたり、指定パソコンへメールを送ったりすることも可能なので、直接現場に行かなくても即座に現場の映像を確認できます。現場に向かう前に、何が起こっているかを把握することで、できる初動対応も大きく変わってきますよね。

「FlaRevo CLIP」は、取り逃したくない瞬間や保存しておきたい映像をNx Witness上にブックマークする仕組みです。手動はもちろん、自動で保存することも可能です。この機能は、異常時だけでなく、汎用的な課題にも対処できます。例えば、「高速で動く生産ライン上の製品番号を記録したい」というご要望がある場合、高価なハイスピードカメラを導入しなくても、汎用的なカメラがあれば「FlaRevo CLIP」で映像をクリアに記録できますよ。サーバに保存した映像は、後から見直したり、共有もできたりと、様々な活用方法があります。お客様の予算やご要望に合わせて保存期間を設定でき、現在利用いただいている企業様は1週間や5年間などと様々です。

FlaRevo_img02

——確かに「FlaRevo」は、従来の監視カメラとは一線を画す革新的なサービスですね。導入企業様からはどのようなお声がありますか?

製造業の企業様は、1日に数回、人力による工場機器・エリアの確認作業をされていました。PTZカメラはすでに設置済みでしたが、録画映像を活用することはありませんでした。「FlaRevo CONNECT」導入により、PTZカメラの機能をNx Witnessと連携することで、確認作業の回数を減らせて、効率化を図れたと言います。目視での確認漏れも防ぎ、お役に立てているようです。

実際に「生産ラインの作業時間を1000時間削減できた」という、具体的な数字で表現いただいている企業様もいらっしゃいます。最初は一拠点のみだった企業様も、機能を気に入っていただき、その後他の拠点に導入されるケースも多いですね。

システムの操作が簡単にできるのも喜んでいただいています。やはり現場では「使いやすさ」が重視されますから、私たちは設計段階からユーザーフレンドリーな操作性を意識しており、マニュアルが無くても直感的に使えるように工夫しています。

——今後はどのようなサービスの展開を検討されていますか?

「FlaRevo」は、さらに多種多様なカメラとの連携を試みています。小型アクションカメラとの連携を強化すれば、手元作業の記録や、人が入りにくいエリアの映像記録も実現できます。従来、伝承や共有が難しかった技術者のノウハウなども、より的確かつ広範に伝えられるようになるでしょう。

加えて、AI技術を活用した安全管理のニーズも高まっており、これらの要求に応じたシステム開発にも力を入れています。例えば、ヘルメットや安全ベストを着用している作業員の姿を事前にAIに読み込ませれば、着用していない作業員を検知して注意喚起を行うこともできるようになります。あるいはドアの開閉をマークし、指定の動き以外の異常をAIで検知した場合に、アラートを発するなどの制御を行うことも可能です。機器や設備などを思い通りに動かすための制御装置である「PLC(シーケンサ)」の対応可能範囲も広げ、異常時の即時自動対応もより幅広く行えるようにしていく予定です。

将来的には、録画映像を活用して解決できるお客様のあらゆる課題に対応し、製造業をはじめ、教育分野や医療分野など、ニーズのある幅広い業種での展開を目指しています。そのために、「カメラの録画映像を他のことに活用できる」という発想を広める必要があり、私たち自身がお客様のもとへ足を運び、カメラ映像を共有したり、デモ機の貸し出しを行ったりして、「FlaRevo」の便利さを直接伝える取り組みも積極的に行っていますよ。

お客様の現場のお声を頂くことで、さらに効果的なサービスを展開していけると考えていますし、それらを「FlaRevo」の機能としてパーツ化すれば応用の幅も広がり、より多くの企業様の課題解決もできると信じています。これからも、お客様に本当の意味で寄り添った課題解決の提案を続けていきたいですね。

FlaRevo_img03-1